少し前の話なのですが、A君を小学校にお迎えに行きました。
玄関から出てくると、いつもはすぐに車の方に向かって歩くA君ですが、その日は「先生!トマト見に行こう!」と言うので一緒に見に行きました。
A君が授業で育てたトマトが生っていました。そのトマトを採り終わると、A君とは違うクラスの知らない女の子がA君の近くに来て、「あそこの畑のトマトも採っていいんだよ」と教えてくれました。教えてくれた女の子に「ありがとう」と伝え、「バイバーイ」と手を振り、女の子は畑とは反対方向に歩いていきました←すぐにありがとうと言えたことにも感動でした。
女の子が教えてくれた畑に行ってみましたが、他のお友達もトマトを採っていたため、A君が採れるトマトがありませんでした。
すると、さっき「バイバーイ」とした女の子がまたA君のところに来て、「私たくさん採れたから何個かあげるよ」と手のひらにたくさんのトマトをのせて言ってくれました。
するとA君は「いいの?じゃあ1つちょうだい。ありがとう」と1つだけもらっていました。
手のひらにたくさんのトマトがあったのに、もらったのはまさかの1つだけで、その姿に感動しました。そして、なんだか誇らしい気持ちにもなりました。
いつもは「先生、先生、先生」と人と関わりたい気持ちが強く、少し甘えん坊なA君ですが、この日のこの行動はお兄さんそのもので、職員が気づいていない、知らない姿を見ることができました。たくさん欲しい気持ちをぐっと抑え、遠慮して1つだけにもらい、すぐにありがとうと感謝の気持ちを伝えられたA君はステキすぎます!
A君だけではなく、他のお友達もみんな間違いなく素敵に日々成長しているんだなと改めて感じました。
その日々に関わらせてもらっていることに感謝し、子どもたちと楽しく過ごしていきたいなと思います☆