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お約束とは?ルールとは?

Upルームでは、15時から始まりの会をしているのですが、15時までは制作をしたり、ブロックで遊んだり、トミカやお人形で遊んでいます。

想像力豊かな子どもたちは、同じブロックでも毎回違う物を作り上げています。お友達と遊んでいる子どもたちを見ていると、お約束やルールの必要性を感じつつも、必要のないお約束もあったなと感じる事があり、そう感じたエピソードを2つおはなしします。

以前トミカで遊んでいる時に、寝転がっている子がいたため、「座って遊ぼうね」と言葉がけしたことがあります。「座って遊ぶ」をルールとしているため、言葉がけをしたのですが、また数分も経たずに寝転がっていました。なんで寝転がっているのだろう・・・寝転がらないとできないのだろうか・・・と疑問に思いその子の様子を見ていると、車庫のようなケースの中に車を並べ、「出動します!」と言いながら消防署ごっこをして遊んでいました。そのケースの中を覗き車を出し入れする時に寝転がっていることがわかりました。そのため、中を見たくて、見るために寝転がった状態になるのであれば、そのケースを置く位置(高さ)を変えてあげればいいのでは!と思い、高さを出せる入れ物を渡すと、その入れ物を上手に使いケースを高い位置に置き寝転がることなく遊ぶことが出来ていました!

また別の日・・・・

今度はブロックで遊んでいる時だったのですが、特定の色ばかり集める子がいて、「なんで同じ色ばっかり使うの~」「ぼくもこの色使いたい」と意見をぶつけあう場面があり、次のブロック遊びの時から「同じ色は5個まで」とお約束を追加したのですが、ブロック遊び時に毎回子どもたちから「先生、何個まで?」と質問がくるようになりました。

お約束を守ること(5個までと決まっていたら、使いたくても5個までにすること)ももちろん大切なことですが、子どもたち自らが、お友達の気持ちを感じて考えられるようになることも大切だと思い、次のブロック遊び時から、そのお約束はなしにしました。

お約束やルールなど型が必要なときもありますが、相手の気持ちや周囲の状況をみて、考え行動できるようになることも必要な力なので、子どもたちの反応や状況をみてルールを提示することがよいのか、子どもたちに考えてもらうことがよいのか判断していきたいと思います。そして、やっぱり、今回の件でも子どもたちの世界に入って、子どもたちとおなじものをみる・感じることの重要性を改めて感じました。